日本外来精神医療学会は平成13年6月に設立され、今日に至っております。日本社会の急激な変貌は、当然のことながら精神科外来の様々な場面で影響をもたらしています。精神科医療システムの中においても、精神保健福祉という包括的な働きかけができないと、対応できない問題・事例も少なくありません。
当学会の当初からのコンセプトが多職種との協働です。精神科の臨床場面において、多職種との協働が当然視される時代となり、関係諸機関との連携、さまざまな制度・法律の順守などコンプライイアンスの問題にもしっかりと取り組む必要があるでしょう。
さて、私が理事長に就任してから、学会役職への医師以外のコメディカル会員の重用、女性会員への配慮、若手会員の積極的な活用を心がけてきました。
幸い、最近は若手入会者の増加が認められ、世代交代も着実に進んでおります。もちろん、まだまだ当学会として解決すべき問題は山積していますが、会員の皆様のご協力を得ながら、日本外来精神医療学会の使命を全うすべく努力したいと考えております。
どなたにも開かれたフレンドリーで学際的な学会です。さらなる入会者を歓迎します。よろしくお願い申しあげます。
日本外来精神医療学会 理事長 大西 守